ニュージーランド旅行記~その2~ダウトフル・サウンド【静寂なる世界遺産】

~見たらきっと、旅したくなる!
ニュージーランドの旅の写真を動画にしてみました♪

それは、フィヨルドと言うよりは、どこか中国の南方にある漓江(りこう)辺りの山水画のような風景に似ていた。

ダウトフル・サウンドという自然豊かなフィヨルドへ

ダウトフル・サウンドは世界遺産のフィヨルドランド国立公園内あるフィヨルドだが、ミルフォード・サウンドと違いアクセスがよくない。なぜなら、マナポウリ湖の先にあるからだ。

バスでマナポウリ湖まで行き、そこで船に乗り換え湖を渡り、そこからディープコープまでバスに再び乗って、ようやくたどり着く。それゆえ、観光地化が進むミルフォード・サウンドとは違い、手付かずの自然が残っているという。

静寂なる世界に惹かれてのオプショナルツアー参加

ダウトフル・サウンドの「静寂なる世界」という言葉に惹かれて、英語ガイド付きのクルーズを含むバスツアーに参加した。同じバスに乗り合わせたのは、6人。

ガイドさんは、今日は人数が少ない!人数を数えるのがラク!!と、喜んでいた。

この日のタイムテーブルは以下。

07:25 ホテル発
09:00 FIVE RIVERS CAFE で休憩
10:35 マナポウリ湖クルーズ(ウエストアームへ)
13:00 ホールアームより、ダウトフルサウンドクルーズ(〜16:00)
      ディープコープへ
17:00 マナポウリ湖クルーズ
18:00 クイーンズタウンへ(ノンストップ)
20:05 ホテル着

マナポウリ湖に向かって、一本道をバスで行く︎前夜

早く寝たので、日常と同じ5時半過ぎに起床。
疲労は回復しているようだった。さくっとシリアルを食べて、出かける準備をした。

この日の朝、クイーンズタウンは曇り。

ガイドさんに連れられて、バスでワカティプ湖に沿って南下、その後西へ向かいオタゴからサウスランド地方へ。

休憩地点までは、黄色のエニシダが群生する山や荒地、そして無心に草を食む羊や牛、鹿が群れる広大な牧草地。羊たちどころか牛すらも全然こちらを気にしていない様だった。

クイーンズタウンから離れて1時間もしないうちに空は晴れ渡ってきた。

バスが走る道は一本道…何処までも何処までも続いていた。前後に車は一台も走っていない。

空も大地も遮るものは、山と雲だけだ。頭上も、目の前の景色も果てしなく広々していた。

所々、休憩と写真ストップがあり、その間は時々ガイドさんが歴史の講義をしているようだった。

…ようだった、というのはキウイ・イングリッシュが余り良く聞き取れなかったためだ。他のメンバーも聞き取りづらいようで、頻繁に聞き直していた。

黒山羊とポニーがいる休憩所、 FIVE RIVERS CAFE

6号線から西へいくために97号線に入る分岐点にあるFIVE RIVERS CAFEで、Short blackという飲み物を注文。出てきたのは、エスプレッソだった!

カフェで同じバスに乗っていた上海の人が話し掛けてきた。東京に数年いて仕事をしていたと、その人は言っていた。

カフェ の裏手から外に出ると、そこは牧場になっていた。

髭の長い黒山羊とポニーがいる。それ以外に何もない。見渡す限り牧草地だった。しばらくそこで景色を眺めながらのんびり過ごす。

そのうち、先ほどの上海の人がやってきて、手にしていたポニー用のエサを私に差し出し、あげてごらん、と言う。

受け取ったエサをポニーに差し出すと、隣にいた黒山羊のほうが先に首を突き出して、私の手をもぎ取りそうな勢いで、 エサに噛みつき引っ張った。

余りに突然だったので、慌てて私はエサから手を離した。

驚いた…。

ポニーのほうは、ゆっくりと私の手から受け取るように、エサの半分のところまで、口にはさんだ。

そんな二頭は仲良しなのか、その後も互いに離れることなく、一緒に草を食んだりしていた。

穏やかなる平安の時が流れていく…。

数十の島が浮かぶマナポウリ湖クルーズ

マナポウリには予定時間ギリギリに着いた。途中のカフェでかなりのんびりしていたからだろう。私たちが船に乗ってさらに暫くのち、別のバスで来た中国人たちが同乗して、ようやく船は出航した。

湖の水は澄んでいる。

静かな湖面は、晴れた空と浮かぶ雲を映しこんでいた。広い湖だ。1時間くらいかけて、数十の島が浮かぶその湖を東から西へ渡っていく。

峠からみる入り組んだダウトフル・サウンドの景色

ウエスト・アームで降りてまたバスに乗る。マナポウリまでは7人だったが後から加わった、欧米人達と同じバスに乗った。

途中の峠から、入り組んだダウトフル・サウンドの全容を見ることが出来た。

上空には雲はなく、ワタを細かく千切って帯状にいく筋も並べたような雲の群れが山と空の際を埋めていた。入り組み切り立った峰が複雑な風景を形作っているが、色彩は至ってシンプル、青と緑と雲の白だ。

静寂のダウトフル・サウンドクルーズ

Deep Coveから、ダウトフル・サウンドに入った。フィヨルドは初めてみた。それは、なぜか桂林の漓江の風景を思わせた。

ニュージーランドの西の海はタスマン海だ。その先、真西に行っても何も無い。タスマニア島よりも、ダウトフル・サウンドは南に位置している。初夏と言えども、船首にいては入り江の冷たい風が吹きつけてきて寒いので、船尾にいた。

船のエンジンが切られる。

しん……

急に一帯が無音に支配されたように感じた。

同船していた中国人は沈黙して床に胡座をかき、静かに山々の尾根を見つめていた。

手付かずの自然だから、風景に人工物が一切ない。峰々の緑とゆっくりと流れゆく雲、そして大部分は空と海の青が占めている、静かな風景。

険しい山々に囲まれながらも、厳しさを感じない。どこまでも穏やかで落ち着いた空気が漂う。

余りの静かさに、まるで別空間にいるかのようで、普段は感じることのない自然の息遣いが聴こえてくるようだった。

船はその後、フィヨルドの先の方まで行って、フィヨルドランドペンギンと、寛いだ様子のオットセイの集団を見せてくれた。

クジラは姿は見えなかったが、遠くで潮を吹いていた。

帰り道は、晴れから豪雨、のち曇り

予定の時間から1時間ほど遅れたツアーの帰り、バスはノンストップで元来た道を戻っていく。

マナポウリ湖からバスで離れて行くにつれて雲行きが怪しくなってき、雨粒が落ちて来て、途中は視界がきかないくらいの豪雨になった。

それでも途中の羊や牛達は牧草を只管食べていた。後で聞いたら、ニュージーランドには厩舎がないそうだ。

宿泊しているクイーンズランドのホテル近くにバスが差し掛かる頃になると、ちょうど雨は止んでくれた。

心の奥深くまで、静寂に浸った一日だった。

☆☆☆

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