イタリア旅行記~その1〜ローマ【またここへ戻れるように】

はじめて海外旅行に来た場所に、再び戻ってきた―

そう言いながら、その日の手帳に、真っ先に書かれていたのは、カプチーノの美味しさについて。

“5杯くらいほしかった…”

と書かれている。

おまけに、ジェラートに加えて大きなケーキを平らげて、さらに、ピザを食べるつもりだったが、おなかいっぱいで諦めた、とあった…。

06:00 起床
07:40 出発
09:00 ボルゲーゼ美術館
11:30 コロッセオ
12:50 パラティーノの丘
13:30 フォロ・ロマーノ
14:20 ジェラテリアとトレビの泉
15:00 カフェで休憩

はじめて海外に行ったときは、英国のヒースロー空港で乗り換えたが、今回は直行便!ということで、13時台のアリタリア航空でローマへ旅立った。

季節は、秋―朝方は、シャツ、セーターにジャケットで丁度いい気候だ。

ただし、ホテルからボルゲーゼ美術館へ行く道を歩いているうちに、汗ばむのでジャケットは要らなくなった。

ぶらぶらしていたら、人が集まってきた。

いつも道に迷う私が、予定通りにボルゲーゼ美術館の前にホテルを出てから30分ほどで到着できるとは思わなかったので、少し時間が余った。

緑あふれるボルゲーゼ公園の中の美術館

テルミニ駅北西、広大な公園の中に、このボルゲーゼ美術館はある。

にょきにょきはえるヨーロッパ松

この美術館は事前に予約が必要だ。9時入場は8:40に受付を開始する。

カバンを預けて、まず入るのは、1階の彫刻の部屋。

―ベルニーニの「アポロンとダフネ」。

写真では見たことがあったが、実際目にするのとは違うと感じた。

彫刻がこれほどすごいと思ったことは、今までなかった。

アポロンがダフネに触れ、その体が樹となる瞬間を捉えた作品だ。

アポロンがダフネに触れた手、ダフネから伸び出す葉一枚一枚、見えないはずの空気や風の動きが感じられる。

今まさに動かんとするような、大理石とは思えない表現力に、心が震えたのを今でもはっきりと思い出せる。

この美術館は、ラファエロやティツィアーノ、カラヴァジオなど16~19正規の珠玉のイタリア絵画が見られる。

でも、その日は、ベルニーニの彫刻のことしか手記には触れられていない。

コロッセオへ向かう

手を入れると青く染まりそうな、空。

ボルゲーゼ美術館を出てみると、日がだいぶ高くなっていて、空が真っ青に染まっていた。

濁りがない、抜けるような秋の高い空の色。

日々都会で暮らしていると、自然な空の色を忘れてしまう…。

その透明感のある美しいブルーを目に焼き付けるように、しばらく見入った。

しかし…晴れて、暑い。

以前は、2月に行ったのだが、そのときは寒がりの私には、ずっと外にいるのは耐えられないくらいだった。

今回は、暑いと言っても、10月だ。旅するのには最適な気候だと思う。

時折雲がやってきて、日が陰ると、少しほっとした。

コロッセオは前回は、外から眺めるだけだった。今回始めて中に入る。

…想像以上に大きな建物が目の前に広がっていた。

この大きさ!

奴隷たちは、どんな気持ちでここに立ったのだろうか。

考えただけで、身震いする。

アーチの間から差し込む光と覗く青空を見ながら、じっと佇んだ。

ときおり吹き抜ける風…

―今では雑草が生い茂る闘技場跡で、そこにときおり吹き抜ける風が揺らす草のざわめきに、積み重ねられた時の重みを感じ、忘れ去られた廃墟の声がするかのごとく、耳を澄ませる―

ローマを一望できるパラティーノの丘

ローマ七丘で最も歴史の古いその丘は、鳥たちのさえずりがよく聞こえる、とても静かな場所になっている。

鳥たちのさえずりのみが聞こえる、静かな場所

ここからは、ローマの街が見渡せる。

背の高いビルは一つもない、山もない。

丘に囲まれた街。

街なかを歩いていると、突然、遺跡が現れるような感覚だが、丘から見ると、遺跡のほうが大きく目に入ってくる。

現代は古代の上にあるのではない。

古代の一部のように、現代が存在している。

―それが、永遠の都、ローマ。

気持ちよさそうに浮かぶ雲。

その上を、綿のような雲の群れが浮いていた。

大きさに圧倒されるフォロ・ロマーノ

見上げると首が痛くなる…

この遺跡は、外から見ると、巨大な廃墟なのだが、中を歩くと、その柱の大きさに圧倒されてしまう。

古代ローマはもうない。

白い柱は折れ、屋根もなくなり、崩れた茶色のレンガの外壁に、雑草の緑のカーペットが敷かれている。

だが、その崩れた遺跡の中に立つと、一瞬、ローマ時代に迷い込んでしまう、そんな感覚だ。

ここはかつて、ローマの中枢だった…

もう、建物の形を成していないのに、何かその場所は、圧倒するものがある。それがとても不思議だった。

再び、トレビの泉で。

また、きっと訪れるだろう。

前回は、寒い寒いといいながら、ジェラートを食べたのだが、今回はまさにジェラート日和だった。

ものすごい勢いで、ジェラートを食べ終わり、のんびりトレビの泉へ向かう。

大勢の人が幾重にも、この泉の周りを取り囲んでいた。

泉とは背中合わせに、コインを一枚、投げ入れる。

以前、訪れたときと同じように。

ローマに再び、戻れるように。

 

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